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LD50物語

2003/12/13

食中毒を経験したことはありますか?

もしその時、あたった食べ物をさらに食べさせられたとしたら、とても苦しいはずです。

1.おろかなテストLD50

みなさんは、LD50についてご存知でしょうか?50匹の動物を使い、その半数が死ぬまで14日間にわたり、試験物質を強制投与します。その間の動物の様子は、痙攣、失禁、呼吸困難、肺出血、肝腎破壊、腹部膨満、潰瘍、昏睡 そして死です。 
全ての物質にたいして行われる試験なので、犠牲になる動物の数は膨大です。例えば、英国で1998年には12000回も行われています。このおぞましきテストは、50年以上の間ひっそりと続いてきていたのです。 
このテストは、1927年に、J.W.トレバンによって発明されましたが、本人自身も認めるように良いテストとはいえません。毒性学者からも非難されています。例えばこんな点です。 
・死ぬまでテスト物質を与える試験なので、少量で副作用が出るが、沢山食べても死なないテスト物質を安全と評価してしまう。 
・マウスとラットでも、大きく値が異なるので、人間に当てはめるのは困難。 
・他の物質との組み合わせ毒性がわからない。例えば、塩化カルシウムと一緒に食べると100倍毒性が増す物質があるが、このテストでは判断できない。 
・安全な物質でも死ぬまで、おなかに詰め込まれるので、内臓破裂で死ぬことがある。全く非科学的といえる。 
このような非難を受けながらも、ただシンプルというだけで採用された悪魔のテストなのです。 
トレバンは、世に汚名を残してしまいました。

2.LD50が変更に

昨年大きな動きがありました。朗報といって良いでしょう。2002年12月以降に実施する試験では、使われる動物の数が平均6匹と大幅に減るのです。50匹使っていたところを6匹になるので44匹が命拾いをするわけです。 
例えば、改正されたLD50の一つを説明すると以下のようです。 
まず、一匹だけにある量のテスト物質を与え、24時間そのマウスの様子を観察します。その結果で、次ぎの4匹に与える量を決めます。この4匹のうち、2匹以上が死んだら、さらに低い投与量で確認します。この方法でLD50の値を推定するのです。 
この方法は、手間はかかりますが、犠牲を少なくすることができます。 
さて、ここで一つの疑問が生じます。改正された方法は、誰でも容易に考えつく方法です。 
それではなぜ50年以上も改正されなかったんでしょうか?膨大な数の動物たちが、無意味に死んでいったわけです。

3.LD50を誰が変えたのか?

心の中で疑問に思っているだけでは世の中は変りません。また、官僚たちは、いままで行ってきた試験方法を変えたくないと 思っています。LD50を改正するために、多くの国で多くの人が熱情を燃やしたのだと思います。私は、その全てを知るわけではありませんが、これらの人を 代表して、1998年に惜しくもなくなったヘンリー・スピラを紹介します。 

ヘンリーは必ずしも恵まれた環境で育ったわけではありません。父と姉は自殺をしていますし、母は長年精神病を患っていました。しかし、彼には強い信念がありました。
「ただ、おかしいと思うことがあったら、何かしなければならない。」 
また、長年、労働運動を指揮してきた彼には、人を動かす能力もありました。 
多くの動物保護団体、政治家、さらには毒性学者まで味方につけて「LD50廃止同盟」を組織することができたわけです。もちろん、苦戦を強いられましたが、徐々に反対者たちはヘンリーの軍門に下っていったのです。 
例えば、米国の食品薬品省や環境保護省の役人は、こう発言するようになりました。
「すでに毒性テストには、LD50は必要とはいえない。」 
大手、化学メーカー(例えばレブロン)もヘンリーの説得に応じ、動物実験を代替する方法のために多額の資金を提供することに同意をしました。 
彼の長年の活動は、LD50改正の大きな礎のひとつとなりました。 

最後に彼が活動中に残した言葉をもって締めくくりたいと思います。 
「人と戦うな。システムと戦え。人を善人と悪人に分けても始まらない。誰しも子どもの頃は、強くなるために肉を食べなさいと、母親に言われたし、研究者が動物実験をすることを知らずのうちに受け入れていたはず。戦うべきは社会のシステムである。」

国際ハーモナイゼーション

安全性試験法を日、米、EUで統一しようという動きがあります。医薬品の流通がスムースになる利点があります。この動きを国際ハーモナイゼーションとよんでいます。
統一された安全性試験法は、OECD(経済協力開発機構)で、テストガイドラインNoを与えられます。旧LD50は、TG401と呼ばれていて、今回改正された新LD50には、TG420,TG423,TG425が対応しています。今回、LD50の改正が正式に決定されたのは、2001年12月のOECD環境政策委員会においてでした。この会議には、各国の代表者が出席しています。(残念ながら、日本は改正に反対していたと伝えられています。)
準備期間が必要なので、実際に新しいLD50の採用が強制されるのは2002年12月からとなりました。つまり、現在は、旧LD50を用いて安全性評価をしてはいけないことになっています。我々は、安全試験を実施している会社、試験所に対して現状を確認していかなければなりません。

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